アウトン教授&ミー君 2009年1月14日〜1月24日作成
アポリュオン 
2008年10月2日作成〜2009年1月30日作成(※何度も構想を練っていていました。)

※一枚絵におさめる為、実際の比率とは異なります。教授:約170cm、アポリュオン:約40mくらいです。念のため


[アウトン・ゴーマン] (イメージCV:古澤徹さん)
通称「アウトン教授」。年齢不詳(20代後半?)クールな顔立ちから誤解を招きがちだが、
本当は心優しく弱きものを救うために命を懸ける事が出来る、熱い心の持ち主である。
好物は焼き鳥や串カツなど。趣味はスカイダイビング&スキューバダイビング。

元・サンヘドリン軍の優秀なパイロットだったが、戦い続ける事への疑問が少しずつ湧き始めていた。
ある時、戦渦に巻き込まれて母親をなくした1匹の子猫と出会う。
母親を求める子猫の姿に心を痛めた彼は子猫を連れて、早々に軍を退いたのだった。
その後、彼は子猫に「ミー君」という名前を付けて、小さな研究所で一緒に暮らす事になった。
彼は、ミー君のような「戦争の被害者」を生み出さない為の研究を始める事にした。
だがこのご時勢では、安易な戦争反対論を唱えても無視されることが見えていた。
研究が行き詰っていたその矢先、とある出来事が彼の運命を変える事となる・・・。
(※詳しくは短編小説第1話「LIFE DIVER」を参照)

[ミー君] (イメージCV:手塚ちはるさん)
見たとおりの子猫でオスである。品種は不明だが、実はメカだったり人語を喋ったりすることはない、
ごく普通の猫である。「ミー、ミー」と教授になついた事から、その名がつけられた。
普段はクールキャラで通している教授は、研究員たちには猫を飼っている事自体秘密にしている。
・・・が、その事実に誰もが気づいているのだった。
教授が忙しい時は、研究員たちがこっそり面倒を見てあげていたりする。
ゆえに、研究所のアイドルと言えるだろう。

[アポリュオン]
ミー君の導きで出会った謎の少女が召喚した、「デモン・エクス・マキナ」と呼ばれるカテゴリーの機体。
「ヨハネの黙示録」に登場する、イナゴを使役する奈落の王「アバドン」を再現した機体。
黙示録でのアバドンは、「地上に生える草や樹木をいっさい損なってはならないという
神の命令に従って、5ヶ月間苦しませる毒針で神に逆らう人間だけを攻撃する」
と記されているが、このアポリュオンもそれを念頭に置いて創造されたものである。
具体的に言えば、人間を含めた地球環境等を破壊せず、機械類だけに攻撃を加える事ができる、
究極の人道兵器と言える存在である。なぜそんな都合のよい能力を有しているかと言えば、
科学だけではなく魔術の力も取り入れているからだが、詳細は不明。
「生と死の暗黒力の奥底にひそむ神罰の魔蟲」と呼ばれ、
「死と闇を恐れず受け入れる、命の本質を魂の底から理解している者」だけを操縦者として選ぶと言う。
ゆえに、命を懸けてでも他者の命を守ろうとするアウトン教授が選ばれた。
なお、サンヘドリン軍での識別コードは「UNK-02 アビスエンジェル」

[アポリュオンのスペック]
分類:デモン・エクス・マキナ
全高:40.7m  重量:39.8t
動力源:生死波動エンジン(命を懸ける操縦者の魂に呼応するエンジン)
アルシエル・シリンダー(奈落の奥底の暗黒エネルギーを取り出せる力を持つ。
また、大気中の汚染物質を取り込み、エネルギーに変換後、無害な成分だけを排出する事も可能)
エネルギー:操縦者の生命力(※一般機体操縦時の疲労程度に相当)&周囲の汚染物質
装甲材質:アビスクリスタル(奈落の闇を水晶に加工したものと言われる。再生能力あり)
特殊:連動フィールド(操縦者の生命力に連動して展開するバリア)
地形対応:空:S、陸:B、海:B、宇:S

※全武装・必殺技は機械類のみ有効性を持つ。
武装:
ヒュドン・バルカン(闇に紛れて発射する命中精度に優れたバルカン)
パズズソード(「熱砂の魔王」の異名をとる悪霊の王パズズの名を冠した、熱気を帯びたエネルギーソード)
ワームウッド・シャワー(対機体に青汁(未調整)の苦味の数十倍に相当するらしい、
ニガヨモギの雨を浴びせて装甲を熔かす。生物には「まずい!もう一杯」程度でむしろ栄養になる)
チャリオット・フェザー(戦車の轟音の如き羽音がする黒き羽を飛ばす。
その音を聞いた者は恐怖のあまり戦意喪失しまうらしい。ちなみに攻撃時のポーズは腕組みをしている)
アバドン・ファミリア(翼の先端から射出するイナゴ型の遠隔誘導兵器)

必殺技:
スコルピオ・キャノン(サソリの尻尾にも似た箇所から発射される
5ヶ月間の地獄の苦しみを彷彿とさせる、装甲を蝕む猛毒性のキャノン)
ソルニゲル(「アルシエル・シリンダー」を使用した最強の技。冥界の「黒き太陽」を放出、
周囲の敵に「乾季の如き灼熱地獄」というの限りなく現実味を持つ幻影を見せ付けてダメージを与える)


[予備知識]
アバドン・・・アバドンの名はヘブライ語の「彼は殺した」に由来し、
ギリシア語ではアポリオン、アポリュオン(Apollyon=「破壊者」の意味)の名で呼ばれる、奈落の王。
「ヨハネの黙示録」に登場し、五番目の天使が吹くラッパの音を合図に出現するという。
その合図によって、底無しの淵に通じる鍵を持ったひとつの星が地上に落ちて、その淵の穴を開く。
周囲を暗黒に包む黒煙の中からアバドンと呼ばれるおびただしい数のイナゴの群が現れる。
そのイナゴの姿は「出陣の用意をととのえられた馬によく似て」いて、
「金の冠のようなものをつけ、顔は人間のようであり」、髪は「女の髪」のようで、歯は「獅子の歯」のよう、
そして胸当てを付け、羽は戦車の響きのような音を立てる。そして蠍のような尾と針でもって、
額に神の印がない人間だけ(=イスラエルの民14万4千人以外。いうまでもなく選民思想が入っている)
を襲い、5ヶ月の間死よりも辛い苦痛を与える。
「黙示録」内では、神の命令に忠実な天使の如き役割だが、 (使徒ヨハネと関係があるとされる説も)
オカルティストのフランシス・バレットによれば、アバドンは“邪悪な戦争”の王とされており、
「エノク書」をルーツとするデーモン学「エノクのデーモン」のなかでは、“デーモンの第7位階”である
フリアエの君主がアバドンと名指しされ、この位階のデーモンたちの任務は、
“害悪、不和、戦争、破滅”に至らしめるための種子を人々のあいだに振りまくことだとしている。
ギリシャ神話の冥界に住み予言の霊感を与えるヘビ神ピュトンと退治した太陽神アポロンとも関係があるとも。

アルシエル・・・新バビロニアを建設し、占星術師の代名詞ともなっているカルデア人が、
信じていた七層構造である奈落の最下層にいる暗黒神で、「アシーエル」と呼ばれていた。
冥界に住む“黒い太陽(ソルニゲル)”だともいう。
イスラエル人によって“ゲヘナ(=地獄)の王”アルシエルとされた。
オリエントの宗教では、一般的に、暗黒の原理は生き物にとって必要なもので、
万物は冥界の中で初めて再生できるからである。

パズズ・・・メソポタミアとアッシリアに伝わる風と熱風の悪霊(=病魔)の王。
ライオンの頭と腕、鷲の脚、背中に四枚の鳥の翼とサソリの尾、更には蛇の男根を隠し持つという。
風とともに熱病をもたらすことから人々に恐れられていた。
しかし逆に悪霊の王であることから、その彫像が悪霊を統御する護符として用いられることもあった。
蝗害を具神化した存在とも考えられている。映画「エクソシスト」でも登場する。

ワームウッド・・・ニガヨモギの事。エデンの園から追放された蛇の這った後に生えたという伝説に由来するとも、
防虫剤に使ったからともいわれる。
「ヨハネの黙示録」では、第三の天使のラッパが響くと、まるで松明の様に燃えている巨星が
天から落下したという。その星の名は「ニガヨモギ」といわれ、あっという間に地上の川の3分の1が苦くなり、
そのために多くの人命が失われたという。
ニガヨモギの学名は「アルテミシア・アブシンティウム」といい、女神アルテミスの名前に由来する。
ニガヨモギを使ったお酒「アブサン」はアルコール度70%前後もする。販売禁止された時代もあったという。

参考資料:ウィキペディア天使の世界
「真・女神転生 悪魔事典」「天使」「堕天使」(いずれも 新紀元社)
神話・伝承事典(バーバラ・ウォーカー著 大修館書店)


[アウトン教授戦闘ボイス集]

ヒュドン・バルカン使用時・・・
「闇に紛れたこの弾丸、お前には見えるか」

パズズソード使用時・・・
「熱砂の魔王の剣にて、その力を・・・抹消してやる」

ワームウッド・シャワー使用時・・・
「ニガヨモギ、一斉照射!!」

チャリオット・フェザー使用時・・・
「戦車の轟音を聞いて恐怖するがいい・・・。チャリオット・フェザー、一斉発射!」

アバドン・ファミリア使用時・・・
「破砕せよ、アバドン・ファミリア!」

スコルピオ・キャノン使用時・・・
「5ヶ月もの地獄の苦しみを耐えてみるがいい、スコルピオ・キャノン、発射!」

ソルニゲル使用時・・・
「コード・ゲヘナ入力、アルシエル・シリンダー起動・・・!
時は巡り・・・お前に乾期が訪れる・・・・・・。暗黒の太陽をその身に浴びよ!!
ソルニゲル、デッド・ライン・シューティング!!!」