｢○月×日深夜未明、実験体Ⅶ-7・通称“フェイト”(｢運命の娘｣の意)が休んでいた生命維持装置にエラーが発生。
担当研究員たちは直ちに事態を収拾しようと、装置の回復を試みたが一行に回復せず。
想定外の事態に、外部破壊という力技で実験体を一旦装置から出すことにした。
しかし、実験体はその隙に研究員たちを振り切り逃げ出してしまった。更に捕まえようとした警備兵たちを負傷させ、
最終的には、実験体の専用機であるコードネーム“バンシー”に搭乗して、研究所から脱走してしまった。
追跡班の報告では、｢ゲートを利用して逃走した為、足取りが完全に途絶えてしまった｣という。
同実験体は、仮面結社軍が秘密裏で開発した女性型バイオロイドで、
｢彼女を手にした者は銀河を手にしたも同然｣｢彼女の笑顔の写真がオークションで18万にもなった｣
｢片手でジュースのふたを開けることが出来る｣等の様々な噂を持っていた。
今回の一連の大脱走に疑問を持つ声が挙がっており、
｢生命維持装置無しでは永くは生きられないのに、なぜ脱走したのか？｣や
｢負傷した警備兵は、大量出血にもかかわらず外傷は見られず、しかも幸せそうな顔で気絶していたのはなぜか？｣
など謎は尽きない。
なお筆者が、同事件以前に生命維持装置越しで同実験体の姿を見た時は、
触覚らしきものが1本、角らしきものが2本、背中にケーブルのようなものが揺れているのが見えた。
そして何より胸がでかい(怒) ･･･思わず取り乱してしまったが、
この情報が実験体確保に繋がる事を願って記す。 (by百合沙=シルバーフォレスト)
当初は漫画を描く予定でしたが、結局1枚絵になったのは内緒。
嵯峨野 美都さんの百合沙=シルバーフォレストさん(illust/10053574)を描かせて頂きました。
新聞記事風に書いてみましたが、微妙なのは私の文章力の無さで、百合沙さんのせいじゃないです(汗)