魔王ベルフェゴール 2005年3月作成


天使のような悪魔の王女


ユダヤにおける魔神の一人。七つの大罪のうち「怠惰(Sloth)」を司るとされる。発明と発見の魔神。
中世のオカルト神話では優れた発明の才能を持ち、地獄の大使としてフランスに使わされ、
パリのいかがわしい場所を守護する悪魔になったという。かつては権天使の君主だったという。
その名は「ペエル山の主」あるいは「穴の主」で、動物を供物として受け取る。
もとはモアブ人達の始祖神バアル=ペオルだったと言われており、愛と知恵を司る女神だったとされている。
その為、悪魔となった後も様々な発明や、機械に関連していると考えられている。
キリスト教が隆盛した頃にはベルフェゴールはすっかり悪魔に変貌させられていた。
「民数記」第25章によると、ヨルダン河東部ではベルフェゴールにより疫病が起こり、2万4000人が死んだという。
ベルフェゴールは、女性の心に売春・姦通等の不道徳な心を植えつける力を持っていたため、
女性に対して非常な不信感を持っていたとされてる。
ある時、悪魔たちの間で人間に幸福な結婚があり得るのかということで議論が起きた。
幸福な結婚があるということに否定的な意見を持つベルフェゴールは、
それを自分の目で確かめるべく人の世界を観察してきた。
世界中をまわって得られた答えは、そんなものはこの世に存在しないと確認したという。
つまり、人間は仲良く暮らすように創られていないというものだった。
ここからベルフェゴールが“人間嫌い”を意味することもある。
また“ベルフェゴールの探求”というのは、不可能な企てを皮肉る言葉とされた。
普通は女性の姿であらわれるが、洋式便器に腰掛けた角の生えた全裸の男の姿で描かれることもある。
または角のある馬か犬とされる。
ちなみに怠惰を表わす動物は熊だと言われる。

参考文献:「堕天使」 新紀元社
       「幻想動物事典」 新紀元社

参考リンク:神魔精妖名辞典
        天使の世界
        深き森の隠者の庵


[小説〜IDEA〜での設定] (※現時点ではまだ未登場)
魔界に君臨する七大魔王のひとりで、七つの大罪のひとつ「怠惰」を司る。
見かけおよび性格はは幼い少女そのものだが、強力な魔力を持っているため、魔王の座に就けたという。
実年齢よりも幼い外見と精神年齢なのは、大きな戦争に巻き込まれて両親とはぐれてしまったのと、
腹違いの兄が同じく魔王として君臨しているが、なぜか兄はあまりベルフェゴールと会おうとしない為、
彼女は絶望に近い怠惰なる心になってしまったという。
気を紛らわせるために作った数々の遊び道具は、彼女の住む城に散らばっていて、
まるで彼女は両親の帰りを待ち続けて遊び疲れた子供のようにボ〜っしている事が多い。
引っ込み思案で人見知り・・と、魔王としてやっていけるかどうか疑問が湧く性格を持つ。
彼女の部下たちが懸命に彼女にかまっているおかげで、かろうじて魔王としての義務を果たせている。


[コメント]
デザインコンセプトは、「クマのぬいぐるみを抱いているフランス人形さん」
元のベルフェゴールは、女性嫌いの男性でどちらかと言えば上品じゃない方ですが、
私が描けばロリロリな王女様になってしまうのです・・・(笑)
まあ、原初では愛と知恵を司る女神様だったのだから結果オーライ!
始めのデザインは知的で髪がかなり長い女性でしたが、どんどん幼くなってしまい・・・。
ゴスロリ風ドレスとクマさんは私の趣味です(キッパリ)
でもフランス大使だったり、怠惰を表わす動物が熊だったりと
ちょうど設定にマッチしていて、いい感じになりました。
あとは、色んなゲームの妹・ロリ系キャラを勉強して今のベルたんが生まれました。