聖婚合体マスターテリオン 2009年4月17日〜5月6日作成

推奨BGM「ARMAGEDDON」


マスターテリオン(MASTER THERION=「大いなる獣」の意味)
ベイバロンとテリオンが、「聖婚(ヒエロス・ガモス)」という古代儀式を通して融合した姿。
「ヨハネの黙示録」に登場する、10の角と七つの頭を持ち10の王冠を被った
終末の獣をモチーフにしていて、全ての獣の頂点に立つ皇帝である。
装甲材質の「エロスニウム合金」はロリハルコンとヒヒーローカネの融合した究極金属で、
両方の長所が特化され欠点が補われている為、全能力が非常に高く死角がない。
更に、時空転送能力を持つ「アイオーン・システム」を搭載していて、任意でいかなる時空間
でも移動及び大量転送する事が可能。このシステムを応用して、どの時空間にも属して
いない超時空戦場「ハルマゲドン」を創り出し、最後の戦いに導く。
カテゴリーこそ「デモン・エクス・マキナ」に属するが、他の機体とは違い、世界を攻撃する
危険性を秘めており、本気を出せば「旧世界を破壊し、新世界を創造」すらも可能だという。
なお、最大融合時間はガラガラヘビの交尾時間(約23時間)よりも、1時間程長い約24時間となっている。

全高:66.6m 重量:66.6t (バイバロンとテリオンの全高・重量をそれぞれ合計した数値)
動力源:太極エンジン エネルギー:エクスタシー&アストラルエネルギー
装甲材質:エロスニウム合金&命の欠片
特殊能力:
ヘックス・フィールド(六芒星による強力な結界。受けるダメージを6分の1にする)
HP回復(大)、EN回復(大)、フルブロック
地形対応:?空:S、陸:S、海:S、宇:S

武装:
獣神乱舞(豹の如く素早く切り裂き、獅子の如く噛み砕き、熊の如く粉砕する連続攻撃)
カオシックブラスター(混沌の波動を広範囲に放ちダメージを与えるMAP兵器)
女帝のリビドー(ベイバロンのオーラ体を出現させて、敵を誘惑し全能力ダウン)
邪神の蛮声(テリオンのオーラ体を出現させて、6つの咆哮による波動砲)
カイザーブレイク(メイン頭部からの咆哮による強力な重力場が敵を拘束した後に、
容赦のない一撃を叩き込み敵を破壊する)
必殺技:
レッドドラゴン(7つ首の赤き巨竜に変化して、ブレスを一斉放射する最強最大の必殺技)


[予備知識]
マスターテリオン・・魔術師アレイスター・クロウリーの魔法名のひとつ、「To Mega Therion」の事。
「ヨハネの黙示録」に登場する666を表す大いなる獣を表わしている。
「斬魔大聖デモンベイン」でも同名のキャラクター(人物)が登場するが、こちらは機体名である。念のため。
黙示録では、「10本の角と7つの頭、それらの角には、10の王冠があった。
獣にも似たその姿は、豹に似ており、手足は熊のようで、口は獅子の口のようであった」という描写がある。
その正体は、キリスト教徒を迫害し続けていたローマ帝国やその周辺の国々、
そして歴代ローマ皇帝を、暗示していると言うのが通説である。ゆえに反キリストの象徴として扱われる。
ちなみに、大いなる獣を崇拝する者に押される刻印は、「これがないと、物を売買出来ない」
と書かれていた為、かつてはバーコード説が挙がっていたが(某MMRもネタにしていた)、
実は神の側も同じように刻印を押している事は意外と知られていない。

666・・・「ヨハネの黙示録」に登場する大いなる獣を象徴する数字。悪魔の数字とも言われる。
一般的には暴君ネロを表わしているとされるが、反キリスト的な行いをした人物で名前が666に
結びつく者も表わしている・・・というより、強引に結び付けているだけに見えるのだが。
映画「オーメン」(「予兆」の意味)など、よくネタに使われる。
「6」という数字は、性と結び付けられるが(英語でも「six」(シックス)、「sex」(セックス)とよく似ている。
タロットカードの「恋人」も通し番号が「6」である) 性的なものを忌み嫌うキリスト教会は、
その「6」という数字を魔女の数字と結びつけて忌み嫌ったが(六芒星など)、
黙示録の「666」も同じように反キリスト的数字として登場させたのかもしれない。
獣にまたがる大淫婦バビロンのことからも、うかがい知れる。

7つ首の赤き巨竜・・・大いなる獣にその権力を与えた、7つの首と10の角、7つの王冠を持つ
(王冠が3つ少ない以外は、獣と一緒) 赤い体をしたドラゴン。年老いた蛇とも言われる。
悪魔サタンと結び付けられていて、「大いなる獣=ローマ帝国」説で考えれば、
ローマ帝国は悪魔に権力を与えられている、という結論になる。
(迫害されていたキリスト教徒には、少なくともそう映ったのであろう)
攻撃方法は、火を吹きそうな外見イメージとは異なり、口から大量の水を吐き出す。
なお、バビロニア神話のティアマットのしもべ、ヒンドゥー神話のヴリトラなど、各地の神話における、
新体制に反逆する者(※旧体制では神として崇められた、もしくはあらぶる自然現象の神格化)も、
たいてい竜や蛇として描かれることが多かった。

ハルマゲドン・・・英語では「アルマゲドン」 一般的には最終戦争、もしくは最終戦争の地を表す。
名前の由来は「メギドの丘」で、実在している丘であり、北はヒッタイト、西はエジプト、
東はバビロニアに位置していた。この地を制する為に、何度も戦争が行われた。
それゆえ黙示録の作者ヨハネは、この丘が最終戦争の地に相応しいと採用したに違いない。

聖婚(ヒエロス・ガモス)・・・古代の豊穣(権力的な意味でも)を願う儀式で、
天なる父神の代理人たる王と、地母神の代理人たる巫女の神聖な結婚の事。
これを行なう事で、王は大いなる女神から地上を治める権利を分けてもらう事が出来る。

アイオーン・・・ギリシャ語で「永劫」を意味する。時間を司る精霊の名でもあり、
ペルシアのズルヴァーンと同一視される。


参考資料:ウィキペディア、神話・伝承事典(バーバラ・ウォーカー著 大修館書店)
タロットの秘密<その神秘テナ歴史と大秘儀・小秘儀>(バーバラ・G・ウォーカー著 魔女の家BOOKS)